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彼の秘密
第13章 兄弟喧嘩
俺達兄弟は久しぶりに二人で街に出ていた。
いつもは世間一般で言う美人な女性や女子生徒と共に遊ぶからストレスが溜まる一方だけど、キャラは一度作ってしまうと壊れにくいから自分で招いた分自業自得だ。

そんなわけで、今日はストレスの無い日を過ごしたい
そう思ったのに・・・

「どこいったの」

さっきから姫を見失ったりして疲れている。
本当は一分ほど先に生まれてるはずなんだけど自分からしたら弟みたいなもんだ。

「あ、いた。」
姫は目を離すとふらふらと離れていくから怖い。
やっと姫を見つけた場所は全く人気のないビルの裏だった。
そこで姫はフードを目深にかぶって道の端っこで座ってた。

他人から見たら不審者にしか見えないぞ。

「姫!」

「・・・」
姫は反応しない。まぁ外でこの名前で呼ばれるのは嫌うからな。

「真姫」

「・・・何?」
姫はやっとゆらっとこっちを見てぼそりとそういう。

「何って・・・まぁ人ごみが嫌いなのは知ってるけど。
勝手行かれるとに困るんだよね。
わかるでしょ?」

「・・・ごめん」

「じゃあ、手」

「嫌だ」
と俺の前を歩く。

「あのねぇ・・俺のことも少しは考えてくれないと困るんだけど」

「外は恥ずかしいんだもん」
と頬を膨らませて言うのが可愛くてついつい許してしまいそうになるが、今日はそういうわけにもいかない。
「それでも今日はもう三回目なんだからダメ。」

「・・・じゃぁ家帰る」

「はぁ、たまには外でも仲良くしたいんだけどなぁ。
俺いつもお預けされてるし?」

「家ではさんざんしてるんだからいいじゃん。」

「家は家、外はそと。」

「・・・絶対嫌だからな」

「お仕置きするよ?いいの?
姫が恥ずかしいって思うこといっぱい家に帰ったらしちゃうよ?
そういうことしてほしいなら今から家に帰ろう、今すぐに」

「っな!!おま、・・・いやだ」
よし、あともう一押しだ。

「いいよ?別に俺は。姫の乱れた姿好きだし?」
みるみるうちに顔が赤くなりうつ向きながら手をそっと出して指に触れる

と思ったら
「あれ?みやちゃん達じゃん。
こんな所で何してんの?」

邪魔が入った
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