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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
「仲良く勉強?」
びっしり書き込んだノートを覗きこむ雅。

「まぁね、遅れてたから。」
彼は少し眉間にシワを寄せてノートを見る。
何か変なことでも書いてあっただろうか、彼はふーんと頷いた。
ノートを閉じた。
「だろうね、けっこうヤバめかなぁ」

「え、まじか。」

「うん。普通なら良いけど。
今回はね・・・でも流石に部活には顔出さないと。あの、副部長に落とされるよ
粗捜しに目を光らせてる感じだ。
特に俺等のね。だから、部室で教えてあげるから
早く支度して。」

「あ、ありがとう。」
予想外の言葉に感激しながら、机の上の道具を落とすように鞄のなかに入れた。

「雑だね、汚い」
と、辛辣な言葉を真姫に言われたが仕方がないけど、そんなことを言われるのも仲が深まってきた証拠かとも思う。

てか、あまり似てない気もしたけど何気に口が悪いのは二人とも同じだ

「じゃあ澄も部活行きなよ」

「はいはい」

そうして部室に向かおうとしたとき廊下で若松先生に会った。

「お、今から部活か?」

「はい」

「おー、頑張れよ。・・・あぁ 雫後で渡すものがあるから職員室に来いよ」

「うぇ、まさか課題ですか?」

「さあ、それは来てからのお楽しみだ」

更に課題がのしかかるなど、本当に気が遠くなりそうだ
「雅、勉強お願いします」

「はい、はい御愁傷様」

「それにしてもみやちゃんが人に勉強教えようとするなんて珍しいよね。」

「うるさいバンドのためだから。
あと、しずは友達だから今回は特別、もちろん後で何か奢ってもらうけど」
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