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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
昼頃から気温が高くなりだす。
クーラーが利いてるが、それでもじわりと首もとに汗をかく

窓を開けようにも、外は雨が降ってきていてあけられない。
蒸し暑い空気が身にまとわりつき、不快感が増すばかりだ、それは先輩も同じようで服の襟を時折パタパタとして空気をいれようとしてる

ただ、その度に爽やかな柑橘系の香りが香ってきてくらくらしそうになる。
なんというか、エロいのだ

ちらっと見える座骨とか、そんなの今まで気にしてこなかったけど好きな人には色々と気になってしまうものらしい

それに、勉強を教えてもらうにしても何かと声が耳をくすぐったり、距離が近かったりで胸が痛いほどドキドキしてる
それのせいでちょっと集中できないでいた
なんというか、自分の体も熱くなるような感覚がまとっていたからだ

「あー、だめだ」
ふと本音を漏らしてしまった

「どこか、わからない?」

「あ、あーいや。勉強は・・・ちょっと手洗いお借りします」
その場を去ろうとしてドアに手をかけた

しかし、それを押さえつける腕があった
「何か考えてた?」

「へっ、あっいや。何も」

「本当に?」
耳を湿り気を帯びた声がくすぐり、首筋がぞくぞくとした
なんかいつもと声が違う?
「は、はい」

「ふーん、さっきから勉強集中してないなぁって思っててさ・・・・ねぇ、前のカラオケの時のこと覚えてる?」
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