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第1章 健と舞の過去

「今すぐにとは言わねぇべ。
将来、ここさ帰ってくる気はないかね？」

「はい？？」

「ここはそれでなくても過疎だ。
それに追い打ちをかける様に
人がいなくなっていく。
病院だってもっと人口がいれば
早く再開できたんだ。
だから…」

「今の話はすぐにお返事
しなければいけませんか？」

「いいや…
気長に待ってるべさ…」

「分かりました。」

健と舞は顔を見合わせた。

その夜は遅くまで二人の昔話に

花が咲いた。

「健たらね、昔はよく私の
スカートをめくっていたのよ。」

舞が笑いながら言う。

それを聞いた三人は

「健先生！！」

と健を睨んだ。