この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第23章 【二十三話】忠誠の儀*古坂
     *

「それで」

 忠誠の儀を終えた美哉は、古坂に抱えられて、由臣の執務室へと戻らされた。
 半分ほど寝かけている美哉は、ソファに座らされていた。

「由臣さま、申し訳ございません。わたくしもその……美哉さまと……」
「やったと?」
「……はい。美哉さまに誘われてしまえば、断ることもできず」
「そうか。美哉本人からなら別にいいんだが……。それで、勝千代は忠誠だけだったけれど、吟太は愛情まで誓ったというが、まさかおまえもか」
「……申し訳ございません。美哉さまがあまりにもかわいらしくて」

 とそこへ、パジャマに着替えた勝千代が由臣の執務室へとやってきた。
 由臣はぎろりと勝千代を見たが、勝千代は由臣に視線も向けず、まっすぐに美哉が座るソファの前に行くと、ひざまずいた。

「美哉さん」

 勝千代の声に、美哉は少しだけ目を開けた。

「おれも忠誠だけではなくて、愛情も捧げる」
「勝千代、おまえもか!」
「もちろん、御庭番としての役割である次世代の子作りってのも分かっている。だけど、おれの気持ちは忠誠だけではおさまらないほど、美哉さんのことが好きなんだ」
「おまえら……ほんと馬鹿だな」

 由臣の呆れた声に、美哉はだいぶ意識がはっきりしてきた。

「ほんと、あなたたち、馬鹿よ! 私にはなんにもないのよ? 忠誠はともかく、愛情まで捧げられても、なにも返せない! 返せるのなら、身体しか……からだ……。そうだわ!」
/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ