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恋の行方を探してください【完結】
第28章 【二十八話】『恋の行方』のデザイン
 と部長はデータのありかを由臣に教えていた。
 由臣はサルベージされたという新ブランドのデザイン画を確認すると、槇が使っていたパソコンの電源を落とした。

「社内で槇と仲がよかった人物はいないのか」
「それが……槇が入社してきた時は彼一人が新人でしたし、仕事上はともかく、それ以外の場面で仲良くしようという感じではなかったです」
「それは、グループ内に流れている噂と関係があるか?」

 由臣の質問に、部長は言葉を詰まらせた。

「あの……それなんですが」
「あぁ」
「噂ではなく、真実でして」
「……は?」
「この部署にいた女性とも一夜を共にして……それで、険悪な空気になってしまいまして」

 それ、社会人としてやってはならないことではないのかと美哉は思ったが、黙っておいた。

「女性は槇くんのようなイケメン男性を好むのでしょう。しかもジュエリーデザインができるとなれば、仲良くなって、オリジナル作品を作ってもらったりしたいと望む者がいても不思議はないでしょう。それほど、彼の作る作品は人々を魅了しています」

 先ほど見せてもらった新デザインという指輪も斬新だった。そう思う女性がいても不思議はないかもしれない。

「その女性は?」
「別の部署に……」
「異動した部署と名前を教えてもらえるか」
「はい。管理部に異動しまして、山岡篤美(やまおか あつみ)といいます」
「少し話を聞くことは可能か?」
「……確認してみます」

 部長はそういうと、自席に戻り、内線を掛けているようだった。

「槇のことを聞きたいと言うと、かなり嫌そうでしたが、ここに来て少しなら話をしてもいいと」
「それでは、ここに来ていただけるのですね」
「はい。……と話をしている間に来ましたね」
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