この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第41章 【四十一話】正当化
     *

 美哉の目が覚めた時、やはりまた目の前に由臣の顔があった。じっとこちらを見つめていることに気がつき、美哉は由臣の胸に手を当てて、身体を遠ざけた。

「さすがにもう入ってないから」
「っ! ま、またっ! ナカに出したっ!」
「美哉が注いでって言ったんだぞ? それに勝千代に振られたんだろう? 素直に俺にしておけよ」
「嫌です! 次は伊吹に……!」
「伊吹か……。なに、美哉。おまえ、ああいう系の顔が好きな訳?」
「そ、そうですよ!」
「そうか、顔か……」

 そういうと、由臣は悲しそうな表情をしながら、ベッドから抜け出した。先ほどまで抱き合っていたので分かっていたけれど、由臣はなにも着ていなかった。それは美哉も同じで……。
 記憶にないのだけど、勝千代の部屋で服を脱がされて、ここまで移動してくるとき、どうやって来たのだろうか。まさか裸のまま、なんてことは……勝千代だからないと思いたかった。
 由臣はさっさと適当に服を羽織ると、執務室ではなく、廊下へと出て行ったところを見ると、シャワーを浴びに行ったのだろう。美哉もシャワーを浴びてスッキリしたかったので、同じように適当に服を着ると、シャワーへと向かった。

 シャワーを浴びてすっきりしたら、お腹が空いてきた。キッチンへと行くと、こちらも同じことを思ったのか、由臣がいた。

「ご飯、なにか作りましょうか」
「あぁ、お願いする」

 ご飯を作り、並んで食べていると、なんだか変な感じだな、と美哉は思った。
 彼氏、彼女という関係でもない、由臣が美哉のことを拾い、由臣から一方的に想いを告げられて、美哉は拒否をした。でも、身体の関係はあるという、なんだかよく分からない関係。
 由臣のこと、好きか嫌いかと聞かれたら、嫌いと即答できる。だけど……。
 と美哉はちらりと横目で由臣を見た。
 嫌いだけど、正直な話、由臣が言うとおり、身体の相性はたぶんいいのだろう。
 御庭番たちも気持ちがいいけれど、疼きが治まらなくなり、結局、毎回、由臣に助けを求めてしまっている。それがなんだか悔しくて、今日は伊吹に迫ってやる! と美哉は内心で決めた。
/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ