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第41章 【四十一話】正当化

　とそこで、昨日も思ったけれど、槇のことをとやかく言えない立場になってしまった自分に愕然とした。
　だけど、だれでもいいというわけではなくて、御庭番たちだから！　と美哉はだれにともなく言い訳をした。
　それに、なにも持たない自分に仕えてくれている彼らにお礼がしたくてやっていることなのだ。嫌々やっているわけではないのだから、これでたぶんいい。
　そうとでも思わないと、美哉は自分のやっている行為を自分の中で正当化できないでいた。自分がとてつもなく淫乱で、ひどい女にしか思えなかった。