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第49章 【四十九話】あなたは誰？

　紫紺は美哉の髪を撫でると、優しくベッドに体を横たえさせた。

「記憶を一時的になくして、不安になってるだけだ。頭が痛いのは、思い出そうとしているからだろう。疲れもあるから、寝てしまえ」
「あの」
「なんだ？」
「一緒に寝てくれる？」
「添い寝しろって？」
「うん。……駄目？」

　美哉の言葉に紫紺は大きなため息を吐きつつ、せっかくのツインなのに、同じベッドに潜り込んだ。