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第1章 私の片想い

う、わ・・！


油断している隙に狙ってきた！

さすがエースストライカー！


「ん、急にはそういう風に見れない・・・とか？」

「急には・・？んじゃあこれからはそういう風に見るってこと？」

「わかんない。でも「とりあえず」で付き合うっていうのはしたくないって。」

「何そいつ、変！」

「うるさい、変じゃない！誠実なの！」

「わかんね〜。お前青春無駄にしてんじゃないの？」

心底哀れんだような目で私を見る。

「どこが！慶太こそどうなのよ。ずっと彼女いないじゃん。」

あ、やばい、


「・・・だって好きなやついるもん。」


しまった。まんまとその会話の流れに乗ってしまった。

「そう・・・」

一瞬沈黙が流れる。

「誰か知りたい？」

慶太が立ち上がって私に近づく。

後ずさりたいけど実際にやると傷つけるんじゃないかと思って動けなくなる。
地面を見つめて



「・・・知りたくない」


「・・・・・・あんりだよ。」