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恋は盲目
第2章 特別な夏休み

「・・・・奥本君て、前にあんりが告白されたって相手?」


ぐ、

と動きを止めてしまった。


「噂通りかっこいいやつだね。」


総司君の目を見る。

何で、そんなこと言うんだろう。

胸がざわつく。

私は言葉にできず軽く首を左右にふった。



「・・・また、虫にさされないか心配だったけど大丈夫そうだね。」



一瞬何の話かわからなかった。慶太のやった事・・・


え!慶太がやったことだってバレてる!?


「でも、さっきのは虫さされ並にひどいね。」


さっき?どれ?どの事?

私が困惑していると総司君が私の指先を口に含む。


クチュ・・・


総司君の舌の感触がする。

クチュ、ピチャ・・・

私の目は総司君に釘付けだった。

総司君が私の指を舐めている姿と、そのやらしい音で自分が興奮していくのがわかる。



「・・・・は・・・・ぁ・・・・」


「ゃ・・・・・・・だ・・・・め・・・・・」


総司君が私の目を見ながら舌を見せて中指の付け根からさきまで舐めていく。

指先にきたら少しだけ口に含んでチュッと音を鳴らす。

指と指の間にも舌を這わせる。


「・・・ん・・・・は・・ぁ・・・・・ぁ・・・」


ダメ。

これ以上されたら声が我慢できなくなる。

もう次、弱いところを舐められたら声が出ちゃう、

という所で総司君が手をはなした。




「わりー!電話が長引いたっ。」

慶太が戻ってきた。


・・・・・正直慶太のこと忘れてた。

気づけば周りはとっくに暗くなっている。



ブーブーブー


携帯が鳴る。今度は私だ。



「あんり?今どこ?もうすぐ発表だよー戻ってこーい!」


電話の向こうで望がのんびりした口調で話す。


「うん、すぐ行く。」


「発表の時間?」


総司君が尋ねる。


「すごい良い演奏だった!大丈夫だ!もしダメでも俺が胸を貸してやるからな♪」


慶太が両手を広げる。


それを無視して総司君


「行っておいで。また結果、メールで教えて。俺、もう帰るから。」


「今日は本当にありがとう!またお返しさせてね!」


総司君はニコッと微笑んで、慶太が俺はっ?とすねている。


私は2人に手をふりながらホールに向かって走った。
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