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想いのカタチ
第7章 幸せのバトン
「で、用件って?」

「う~ん…どこから話せばいいかなぁ……僕婚約者がいるんだよね」

「はっ?」

「婚約者!」

驚く彼にもう一度同じ言葉を言う。

「君も…文香も良く知っている人だよ」

そう、2人が良く知っている人。
そして、2人がくっつかないと僕と結婚しないと言っていた人。

「僕ね…美鈴と婚約してる」

「美鈴??どの?」

あまりの驚き様に僕は笑いそうになった。

「どのって…君たちの幼馴染の美鈴だよ」

「あの…美鈴??」

「だから、そうだってば」

僕と美鈴が結びつかないのかいまだに理解できないという顔をして悩み込んでしまった。
僕は、ビールを飲みながら、美鈴との出会い、それからの付き合い、そしてプロポーズをしてOKを貰うまでの過程を話ていった。
篠宮は、最初は驚き顔で「まじか」「俺、しらねーぞ」とぶつぶつと言いながら僕の話を最後まで聞いてくれた。
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