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第4章 知らぬは亭主ばかりなり 〜妻 編〜

「お願い、香澄さん。『本当のアタシ』を知っても嫌いにならないでね…？」

長い睫毛を伏せて、マスミさんはゆっくりと白衣を脱いだ。
そしてブラウスのボタンを全て外してスルリと肩から落とす。

着痩せするタイプなのか、スリップ姿になったマスミさんは意外と肩幅が広く、がっちりして見えた。

それから私に背を向けて下着を脱ぎ、
「これが、アタシの『秘密』よ」
生まれたままの姿で振り返った。