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第4章 魔王のペット、レオナ

レオナは心臓に魔王の物である事を示す呪いを受けた。それは、魔王に少しでも逆らったり、抵抗すれば直ぐに苦痛が走り、動けなくなる。
常に魔王に従順である事を強いる呪縛であった。
そして、天界へと続く扉がある場所にレオナの屋敷が立てられた。
天界へ行きたくても行けない事実をレオナに突きつける為でもある。
それと同時に天使の血肉を好む悪魔を近くへと住まわせた。彼等は目の前にある堕天使レオナと言う餌をチラつかされ、その欲求不満が天界に住む天使に向けられた。また天界もレオナを地上へと落とした過ちに気づきレオナを救出せんが為に魔界へと押し寄せる。まさに戦争の始まりだった。
魔王はたった1人の大天使が引き起こしたこの戦争に満足していた。今までの退屈な日々から抜け出せたからだ。
そして、更にレオナを毎日の様にいたぶる事も楽しみの一つだった。
魔王の呪縛を受けてから、レオナは変わった。しかし、それもまた魔王の楽しみの一つとなる。