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お勉強の時間です。
第1章 近所の大和くん
「なんでぇ!? 今回は奈緒も行くよって言っちゃったよ⋯」

「はぁ!? なに勝手なこと言ってんの、行かないよ!」


思わずため息を吐く。

連日合コンとか疲れないのかなー
桜は参加なんかしなくても元々モテるから出会いなんてそこらじゅうにあるだろうに。


「仕方ない。あたしも行くのやめよっかな! 女子会しよ女子会⋯⋯ってさっきバイトあるって言ってたよね。バイト始めたんだ?」


後頭部に両手を回した桜が、私の顔を覗き込むようにして聞いてくる。

「そ。近所の子の家庭教師をね」

「お? それは男か」

「男かって⋯⋯。高3の男の子だよ、小さい頃一緒に遊んでた子。もう何年も会ってないけど」


「高3ー? なあにもー、奈緒は年下好きかー? そりゃ年上揃いの今回の合コンはアカンわな」


ははは、と大笑いする桜にムッとする。

「そんなんじゃないですー。私は断然年上派だから!」


桜は私をからかうように「はいはい、そうだったねー」と肩を軽く叩いた。

海外に留学してしまった兄を、よく桜に寂しい寂しいと心のうちを打ち明けていたから、彼女は分かっていた。


3歳年上の兄、和也は
学生時代は容姿端麗、文武両道で人気者だった父に、
そしてお淑やかな可愛い子と当時は人気だった美女母によく似てそれはもう憧れでしかない存在。


すべてに恵まれているのに女癖は悪くないし、いつも目標をもって行動をしている。


小さい頃から大好きな兄なのだ。



「わかったわかった。ま、バイト頑張ってこいよー」

「⋯⋯うん」
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