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ただ愛されたかっただけなのに
第22章 再びの蜜月⑥
アラームより少し早く目が覚めた。
彼も私の気配で目が覚めた。

「眠れた?」

毎日聞いてた気がする。
腕枕で疲れてないかな、私と一緒で眠れたのかな。
そんなことを考えてしまう。

「眠れたよ。でもまた寝る…」

二度寝をしようとする彼。
もう現実に戻らなきゃいけない。
次にいつ会えるんだろう。
彼に触れられる時間もあと少し。

どうしても、やっぱりどうしても彼に抱かれたい。
彼を感じたい。

「ね…お願い…抱いて?あなたが欲しいの…どうしても抱かれたいの…」

また暫く会えなくなる寂しさで切なくて悲しくて。
それでも彼は私を抱こうとしなかった。

「どうして?私に飽きた?嫌いになった?」
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