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ただ愛されたかっただけなのに
第22章 再びの蜜月⑥
どうしても今回彼に会いたかったのはバレンタインだったから。
残る物を渡してはいけないとわかっていながら、彼が使ってくれるだろう物とチョコレートを渡したかった。

仲良く歩く恋人たちを羨ましく思う気持ちと、朝まで一緒にいた彼を想いしあわせに胸が熱くなる気持ち。
うん、私はしあわせなの。
強がりなんかじゃなくてね。

夢のような時間が終わりを告げる。
就職が決まった子供に名前を入れた名刺入れをあげようと頼んであった。
それが出来たと連絡がきたからその足で取りに行く。
夢が覚めて現実に戻る瞬間だった。

そして彼に着いたことと、沢山のありがとうと、次に向けてまた頑張ることを送った。
本当に夢のようなしあわせな時間をありがとう…と。
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