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ただ愛されたかっただけなのに
第5章 好きにならないはずだったのに
「美羽、すごかったな。
 ノーパンで来たのはやっぱり抱かれたかったんか?」

「うん…」

「指を入れたらもう濡れてた(笑)」

「だって散々LINEでエロい話もしてたから…」

「中が狭くてびっくりしたわ。
 イク度にヒクヒクしてた。」

「英くんのが大きかったから(笑)」

そんなエロ話を夫の横でする。
まさか私が昨夜他の男に抱かれたなんて疑いもしてないはず。

「心配しないで。
 あなたに本気になんかならないし、彼とも別れないから」

その時はまだ隆士と付き合ってた。
英くんのセックスに興味があって、会える距離でもないし好きにはならない。
そう決めて会った。

英くんはバツイチ独身。
ちゃんと付き合える人を探してる。
だから出会い系でいろんな人と会っていろんな人を抱く。
彼と付き合ったら私は毎日ヤキモチを妬かなきゃいけない。
そんな生活は苦しくて仕方がない。
実際、彼にはLINEしている女性が沢山いて、出張先で会ったりしてることも私は知ってたから。
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