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ただ愛されたかっただけなのに
第5章 好きにならないはずだったのに
そう思ってたのに、体が彼を忘れることが出来なくて、毎日そうやって会話をするから余計に気持ちも入ってしまい、気付けば彼のことが好きになってた。
その気持ちを悟られたらいけない。
彼を好きになったことがわかれば彼はきっと去っていく。

「俺は不倫はしないから。」

そう言ってたから。
だから私は彼と繋がっている為に自分の気持ちを封印しようとした。
そして隆士とも別れないことを決めた。

私と会った翌週、彼はまた出張で他の土地に行った。
そこは彼が以前抱いた女がいる街。
会う約束をしていることを聞いていた。

私と同じように抱くんだろうか。
彼はその女のことをどう思っているんだろう。
私と同じ既婚者。
不倫なのにまた会うのはどうしてだろう。

彼女と会ったことを彼の文章で知った。
既婚者の彼女は外泊をしたと。
彼女と泊まったんだ。
そして、私以上に激しいセックスをしたんだ。
潮を噴かせ、目の前でオナニーをさせ、イキっぱなしにさせた。
それは私にとってショック以外なにものでもなかった。
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