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ただ愛されたかっただけなのに
第6章 気持ちの変化
「嫌らしいな」

「嫌らしい女は嫌い?」

「いや、好きだよ。
 感じることが出来る女はいい。
 美羽はちゃんと感じることを知ってるから。」

彼は感じている私を見るのが好きだと言う。
本気で感じているから。

「でも、今日からは本当に会うまでオナニー禁止な」

オナニー禁止を命令され、おとなしくそれに従う。
すでに一種のプレイが始まっていた。

そうやってエロ話もすれば、本当に他愛無い話もする。
まるで不倫じゃなければ普通の男と女の恋人のように。

あと何日で会えるね。
そう言う会話も増えてきていた。

他に女の影が見えることは悲しかった。
誰かに会ったとかは無さそうだけど、LINEで私以外と会話をしていることも知ってたから。
相手の女性が彼に本気になってることも。
そして、彼はそれを受け入れていることも。
どんな会話をしていたかはわからないけど、私以外に同じような女がいる。
それはこの先もずっと付きまとうこと。
それを受け入れなければ彼との関係は終わってしまう。
だから悲しいけど受け入れた。
彼のことが好きだったから。
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