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ただ愛されたかっただけなのに
第7章 俺の女になれ
そして、初めて英くんに会ってからちょうど1ヶ月後。
彼が私の住む街にやってきた。

仕事中、彼からLINEで写真が届いた。
開いてみると、ホテルの一室。

「今夜の愛の巣」

そう書かれていた。
一足早く彼はホテルにチェックインしたと言う連絡。

愛の巣…

そんな表現していいの?
あなたと私は付き合っている関係じゃないよね。
私はあなたが好き。
あなたは?

不倫はしないと言ってた。
付き合える彼女を探してるって。
だから私はあなたと辛いけど、ある意味遊びだと割り切った。

だけど日に日に募る想い。
それは彼もわかってるはず。

毎日交わす文字の会話。
この日の為に彼は私を遠隔操作で調教をしてきた。
私はそれを受け入れた。
そう言う関係でしょ?

私は彼への想いが我慢しきれず、冗談めかして気持ちを伝えてた。
隆士と別れた時に、多分彼はわかってたはず。
好きになってたこと。

だからいつしか会話の中で「好き」と言う言葉を使うようになっていた。

「英くんが好き」

彼はそれを受け止めてはくれるけど、受け入れてはくれない。
それでも好きは好き。
この関係が続くならそれでいい。
そう思ってた。

なのに…

愛の巣だなんて冗談でも言わないで。
心が辛くなるから。
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