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ただ愛されたかっただけなのに
第2章 「その人」が見せた幻想
「もっと嫌らしくなれ。
もっと厭らしい顔をみせて。」

私の奥に眠っている女の部分を覚醒させて。
もっと私を女にして。

誰でも良かったわけじゃない。
知り合った時からこうなる気がしてた。
あなたとSEXしたかった。

彼を裏切ったとは感じなかった。
なぜかはわからない。
本気にもならない。
でも誰でも良かったわけじゃない。
ただ、あなたの淋しさを埋めてあげたかった。
全身で抱きしめてあげたかった。

聖母のように抱きしめながら、女の悦びを体に刻まれた。


下半身に甘い気怠さを覚えて目が覚めた。
夢?
現実?
願望?

今朝の彼からのLINEに「いい子にしてたよ」と返事をした。
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