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ただ愛されたかっただけなのに
第20章 再びの蜜月④
テレビの音。
消し忘れて寝てしまっている?
だとしたら少しくらい声を出しても構わない?

彼に抱きしめられ、吐息が漏れ、声になる。
その瞬間、隣の部屋から聞こえていたのはテレビではなく話し声だと二人同時に気付いた。

キカレテシマウ…

でもそんなことはどうでもよかった。
今、彼に愛されたい。
スイッチの入った体は熱を帯び始めていた。

背中をまさぐる手が下がって行き、熱を帯びた部分に達した。

「汗をかいてるね?」

「そんなことない…」

「どうしたの?」

少し意地悪に彼が聞く。
彼に触られただけで体が反応する。
もっともっと…
体が彼に訴えている。

彼の指がもう一度確認するかのようにソコを触った。
彼の唇で私の唇がふさがれ、意識はそこに集中する。
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