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蜘蛛♠
第3章 ミッション開始


川澄は踏み込むようにアクセルに力を入れた。
タバコに火をつけ窓を半分ほど開ける。

3月10日(金) PM20:40
ミッション当日。

川澄と関口は車でS子の家まで向かっていた。
それほど道は混んでいない。

が、川澄の寝坊が二人に焦りを産み出していた。

「あ~!!!もう団長!!!!まずいって~!!!
なんで寝坊するの!!!ってかなんで今日に限って昼寝とかすんだよ~!!!!!マジ出だし最悪だわっ!!!!」

苛立つ関口が川澄に牙を向いた。

通常時の関口はただのツッコミキャラだ。
だが人格が変わると性格も喋り方もうって変わる。

そして仕事の時のみ川澄の事「団長」と呼んだ。

S子の家に21時に行くはずだったが、このままいくと20分は遅れそうだ。

場所はさいたま市西区乳輪1-2-3 オッパイハウスD-101

「落ち着けよぉ……まぁ、なんとかなるし、興奮すると人格が変わるぞ‼今日だけは人格変わるの禁止だからね!!!」

焦っても仕方がない。
ここはいったん関口を落ち着かせるのが先決だ。
川澄は長年の経験で、関口の人格が変わる前兆として「興奮」がきっかけになっている事を見抜いていた。

「いやいやいや!!!ちょっ待てよ!ちょまっ!!!ちまっ!!!!ちっ!!!!!さすがに今日は人格変わらねぇよ!!!ってかマズイっしょ変わったら!!!!」

さらに興奮する関口をよそに川澄は一つ気になってた事を思い出した。

「ねぇ、うちらってさぁ昔S子とよく遊んだよね??何して遊んでた?」

川澄の問いかけにに対し関口の頭にいくつもの疑問符が浮かんだ。

「へっ!!!?S子と???!!!そりゃぁ…………」

宙を見上げたまま関口が止まった。

「ん????あれっ???おかしいなぁ………何して遊んでたっけ????確か20歳そこらの時だよな………だとしたらカラオケとかじゃね???わりぃ、あんまし覚えてないわ」

関口が冷静さをとりもどす。
だが、やはりというべきか、関口もS子の記憶がほとんどないようだ。

「どうしたんだよ団長!!!なんか浮かない顔してるけど!!!!らしくないぜ!!!ミッション当日の団長はいつもキラキラと輝いてるじゃん!!!!」
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