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蜘蛛♠
第3章 ミッション開始
「ん??あぁ…………なんかちょっと嫌な予感がしてさ。今日のミッションはいつも通り順調には進まない気がするんだ……あくまで俺の直感なんだけどね」
川澄が外を見つめた。
「珍しいな団長!!!久々の仕事だからってびびってるんしょ??俺なんて見てよホラッ!!!!」
言って関口は自分の股間を指差した。
ものの見事に反りたつ巨根。
それは今にも射精しそうで、すでにアドレナリンは放出されてるようだ。
それを見なかった事にし、川澄は関口に問いかけを続けた。
「S子の顔は?性格は?あとは…………う~ん、俺は当時S子とセックスをしたかい????」
川澄の視線が関口の瞳孔を突き刺した。
と同時に関口もマジになる。
「顔はもちろん覚えてるぜ!!可愛い系かなぁ?動物に例えたら猫見たいな……でも目は大きいな!性格は~、女の子女の子だった気もするししない気も………ってかセックスまでわからんわ!!!!能力盗むためにやってるでしょアナタなら!!!!!」
「そっかぁ………やっぱしやってるかぁ……
でも覚えてないんだよなぁ……何をしたのかそこだけがまったく記憶にない……」
ため息をつく川澄をよそに関口はバッグからあるものを取り出した。
「団長ホラっ!!!例の物!!!高かったぜこれ~!!!」
関口の膝に乗せられた新品のビデオカメラ。そして2つのお面。
そのお面を手に取った川澄の表情が大きく変わった。
それは川澄が想像していたお面とはまるで違っていた。
手の平で震える無様なお面。
アニメ「サザエさん」の顔をモチーフにした2つのお面がケラケラと笑みを浮かべていた。
「いや…………グッチ!!!これはないでしょ~~!!!なんでサザエさん!!!??ってかもっと他にあったでしょうよ!!かっこいいのが!!!!しかも両方サザエさんて………どっちかカツオでしょ普通!!!!」
普段はボケ担当の川澄が珍しくツッコミを入れた。
「いやいや、ツッ込むとこ違うから団長!!!!片方カツオって!!!!!ツッコミとボケが融合されてるわっ!!!!!」
関口は膝を叩いて笑い転げた。
本場のツッコミを食らった川澄の顔が若干赤面する。
慣れないことはするものではないようだ。
そこから車を走らせる事およそ30分。
二人はS子の住む町までたどり着いた。