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輪廻
第3章 4月2日
リュウが呆れながらも立ちバックを展開する。

現実の御幸もわざわざベッドから降りて寝室の壁に手をついて尻を突き出していた。

「『悠都…悠都…もっと激しくして…』」

ゲーム内、現実画面の御幸の声が共鳴して俺の名を呼びねだる。

御幸は、俺がジャックしていたこと、そして切断して居なくなったことなど気付いていない。

リュウが御幸の腰を掴んで激しく打ち込んだが、
現実の御幸は左右に尻を振って物足りなさそうだ。

しばらく、リュウに任せていた御幸だったが、

「お尻をぶって…」

一昨日親父に叩かれたのが良かったのか、スパンキングをねだった。


ゲームの進行は御幸のチョイスによる。
イキたいと願えばイクまでしてもらえるし、口頭でねだらなくても、設定範囲内のことはしてもらえる。

だからバーチャルゲームでは短時間で女性はオーガズムに、男性は射精に導かれる。

そして達するまでの工程や時間、回数などもゲーマーの意のままだ。

だから、イキたいのなら思考で願えばいいし、叩かれたいのも同じく願えばよい。

御幸は知ってて口頭で願ったのだ。そういうプレイを望んだ訳だ。
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