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輪廻
第3章 4月2日
この組み合わせで御幸がオナニーすることはたまにあり、短時間で満足したい時に利用しているのだが、
今回は、どうも様子が違う。

満足度を解析して終了する自動off設定を解除して使い始めたのだ。

『バイオスティック』は女性のバイオリズムを感知し、オーガズムに導き、達成後のクールダウンから次の波までをオートメーションする。

off機能を解除した御幸に不安を感じるが、これは過去…
見届けるしかないのだ。

御幸は既に喘ぎ声をあげている。ヘッドギアに視覚、聴覚をオーダーしていないので、現実(過去)の室内映像で御幸を観察することしか出来ない。

御幸の全身が硬直して叫び声をあげる。
もう達したようだ。
はぁはぁと荒い呼吸をしていたが、
次の波がスタートしたのか、また喘ぎ始めた。

四肢をぷるぷる震えさせ達成に近いと予測する。

っぁあ…イクイクイクっ…悠都ぉお…

雷に撃たれて感電したような強制的な硬直が長く続く。

(今、御幸が俺の名を呼んだ…)

バーチャルをジャック出来る存在(俺)を認識したのか、
リュウの本名を知り得た満足感から呼んだのかが気になった。
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