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愛おしい貴方・作品SS集
第19章 シークレット~裏~(禁断背徳)


朔夜叔父様とショッピングしたりゲームをしたり一日が凄い楽しい時間だった、そりゃクレーンゲームは驚いたよ絶対にないと思っていたもん。
でもそれももう終わり、夜に近い時間にアウトレットモールから出て朔夜叔父様は真っすぐに早乙女邸に送ってくれた、沢山の荷物と一緒に……。

「すごい買って貰っちゃった、それに景品も。どこに飾ろうかな?」

早乙女邸に来てからキャラグッズなんて置いたこともなく……ほら場所的に合わないかなって一度も購入したことすらない。も、もちろん倉原のほうには多少あるからね、私だってそんな時期はあったんだよ。

(一番は前に好きだった大きなぬいぐるみだよね)

私が持っても大きいと思うこのぬいぐるみ、好きだっただけに見える場所に飾りたいの。

「ベットは子供っぽいし、この部屋は仕事関係が多いから置くのに困るし」
「…………また凄いことになっているね美紀?」
「きゃっ! 紀永!?」

いつ入って来たの? 全然気づかなかった。

「少し前にノックはしたのだけどね、反応がなかったものだから……だからね?」
「私夢中になってたの?」
「くすっ、みたいだね」

そんなに笑わなくてもいいでしょう紀永! 常々考え過ぎとは言われるけど今日のは絶対に別だからね! 私にだっておしゃれや飾りたい心はあるもん、いつも紀永や遠藤さんにリードされているんだし、たまにはいいじゃない。

「しかし朔夜叔父もまた……まさかこんなに買って来るとは」
「手当たり次第なんだもの朔夜叔父様、私も驚いたよ」
「どちらにもいい刺激にはなったかな?」
「思いっきり……」

紀永より遠藤さん、朔夜叔父様はああ言ってはくれたけど間違いなくひと騒動はある……とは思う。多分紀永が止めると予想は付く、でもほら遠藤さんだからなにかやりそう。

「それでここなんかどうだい?」
「あ、それいいかも……」

あのぬいぐるみを手にした紀永が指を指した場合は……。うん、私もそれが一番いいと思った。やっぱり考えることが似てるよね紀永って。

次の日、出勤前の私の部屋を見て少しだけ笑う、畳の隅に置かれたぬいぐるみたちに向けて。そして帰宅したら迎えてくれる私の新しいお友達だよね。
朔夜叔父様本当にありがとう!
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