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甘えた
第1章 01
「あたしがゆめかちゃんを、まもってあげる。ね?」
2軒隣の家に住む、体が小さくて泣き虫の結愛花。
小さい頃からあたしの後をべそをかきながら付いて来た。
吠えまくる犬に怯え泣きじゃくる結愛花の壁になり、
転んで歩けないと愚図る結愛花をおんぶして、
嫌がる結愛花にちょっかいをかける男の子と乱闘し、
さらに宿題が終わらないと泣きつく結愛花にあたしが終わらせたノートを見せ、
果ては告白されたけど自分で断ることが出来ず代わりに断ってくれと泣き縋れ…
そうやって守って甘やかして砂糖漬けにしてきたのに!
高校3年生に進級したある初夏の日
「長谷川くんとお付き合いすることになったの、うふふ」
「え?」
学校からの帰り道、頬を染めた結愛花に突然、事後報告されました……