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第1章 瑞希×沙羅　－　夢の中で

久しぶりに集合がかかり、楽しいはずの友達との食事も楽しくない。
集まった意味があるのだろうか？と思うような食事会だった。
順番に人が集まり、席に付くときに挨拶を交わすだけ。
あとはそれぞれがスマホを弄って会話の一つもない。
美味しそうな食事が運ばれてきても写真を撮ってSNSにUPしてまたスマホに没頭する。
集まろうとLINEしてきた張本人さえ一言も発することはない。
ただの食事会。
いや、これはどうみてもボッチ食事だ。
いやいやいや、正真正銘のボッチ食事のほうがまだマシだ。
意味がない友達との食事会にうんざりして味がどうだったのかさえ覚えていない。
覚えているのはつまらないと思った私の心だけ。
人と会っているのに話もしない食事会なんてありえない。
これなら一人でボッチ会を開いたほうが何倍もマシだ。
毒づく自分を抑えて一人寂しく食事を進めていく。
今日はボッチ食事会と自分に言い聞かせてその場を凌ぐ。
会話もなく…食事会は過ぎていった。