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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第3章 藤子×都筑 - マテ貝で繋がる願望
3月の終わり頃から週末になると駆り出される。
平日は普通に役場で仕事をして週末は家業を手伝わされて遊ぶ暇もないぐらい忙しい。
土曜の今日はいつも以上に人が集まって忙しかった。
週末の大潮で干潮が13時。
天気も良くて行楽日和ともなれば、どこからともなく人はあふれ出てくる。
普段は観光客もほどんどいないこの島でも千人以上にも上る観光客が、この時間を目掛けて集まってきた。
「お兄さんたちは…4人?」
順番にやってくる車に一台ずつ声をかかる。
「そうそう。4人だから2000円だよね」
「ですね。…2000円ちょうど戴きます。楽しんでいってくださいね~」
愛想よく手を振って見送った。
そして次の車がやってくる。
「えっと…お兄さん一人ですか?」
キョロキョロと周りを見渡しても連れの車も見当たらない。
若い人が一人でくるのも珍しかった。
「一人はやっぱり変?」
「そうですね~…若い人が一人ってのはあまりないかな?」
「そうなんだぁ…俺、はじめてなんだよね。マテ貝堀って…どうやっていいのかも知らないけど」
マテ貝堀に来てやり方が分からない??
何?
この人天然??
「えっと…何しにきたんですか?」
「だからマテ貝堀だって…まぁ、いいや。500円だっけ?とりあえず、適当にやってみるよ」
私に500円を渡して、空いている駐車場の奥の方に車を走らせる。
平日は普通に役場で仕事をして週末は家業を手伝わされて遊ぶ暇もないぐらい忙しい。
土曜の今日はいつも以上に人が集まって忙しかった。
週末の大潮で干潮が13時。
天気も良くて行楽日和ともなれば、どこからともなく人はあふれ出てくる。
普段は観光客もほどんどいないこの島でも千人以上にも上る観光客が、この時間を目掛けて集まってきた。
「お兄さんたちは…4人?」
順番にやってくる車に一台ずつ声をかかる。
「そうそう。4人だから2000円だよね」
「ですね。…2000円ちょうど戴きます。楽しんでいってくださいね~」
愛想よく手を振って見送った。
そして次の車がやってくる。
「えっと…お兄さん一人ですか?」
キョロキョロと周りを見渡しても連れの車も見当たらない。
若い人が一人でくるのも珍しかった。
「一人はやっぱり変?」
「そうですね~…若い人が一人ってのはあまりないかな?」
「そうなんだぁ…俺、はじめてなんだよね。マテ貝堀って…どうやっていいのかも知らないけど」
マテ貝堀に来てやり方が分からない??
何?
この人天然??
「えっと…何しにきたんですか?」
「だからマテ貝堀だって…まぁ、いいや。500円だっけ?とりあえず、適当にやってみるよ」
私に500円を渡して、空いている駐車場の奥の方に車を走らせる。