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貴方の心と身体を癒してさしあげます
第3章 藤子×都筑 - マテ貝で繋がる願望
「大丈夫?」

なんか不安になってきてしまう。
だけど、その後も途切れることもない車の対応に追われて、さっきのお兄さんのことはすっかり頭から消えていた。
13時過ぎれば車の数も減り、私は休憩に入るために砂浜に立てたあるテントの中に入ってお弁当を食べる。
外で食べるお弁当はやっぱりおいしい。
マテ貝を必死に掘っている客を眺めながら、何が楽しいのかなと思ってしまう。
生まれ育った島に海。
小さい頃は毎回のように堀に来ていたマテ貝も、大きくなるにつれてこなくなってしまった。
そして今は掘る方ではなくて撒くほう。
今、みんなが掘っているのは自然のものではない。
私たちが放ったマテ貝。
それを知っていても堀に来てくれる。
私たちの良い収入源。
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