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暁の星と月
第12章 堕天使の涙
「…ああ…っ…いい…!…すごく…」
暁は男に激しく揺さぶられながら甘い喘ぎ声を上げる。
…シャツは釦を外されたままだが、スラックスは下着ごと脱がされた淫らな姿だ。

…暁が抱かれているのは台所…男が暁をもてなそうと用意した茶器が乗せられたテーブルの上だ。
月城は暁をテーブルの上に押し倒し、白く美しい脚を抱え上げ、荒々しく腰を遣う。
月城は着衣のまま、スラックスの前立てを寛いだだけの姿で暁を犯す。
…暁がそれを望んだからだ。

翌日曜日の夕方、暁は不意に現れた。
微笑んで迎えた月城にいきなり抱きつくとキスを求め、欲情に塗れた掠れた声で呟いた。
「…僕を…犯して…めちゃくちゃにして…今すぐに…」
「…暁様…」
「優しさはいらない…。獣のように…犯してくれ…」

月城は何も言わずに暁の手を掴むと、そのまま台所に引き込み、彼をテーブルの上に押し倒した。
下半身の衣服を乱暴に取り去り、愛撫もなく脚を抱え上げる。
手近にあったオリーブ油の瓶を掴むと、黄金の中味をたらたらと押し開いた青年の薔薇色の蕾に垂らす。
「…あっ…!」
冷たさに身を竦める暁を動かぬように押さえつけたまま、己の前立てを寛げ、既に怒張した牡を取り出す。
黄金の液体に塗れた花蕾へと当てがい、そのまま容赦無く突き入れた。
「…んんっ…!」
何の準備もなく牡を受け入れるには、暁の花環は余りに硬く、暁は美しい貌を苦痛に歪めた。
「…こうされたいのでしょう。…貴方は、荒々しく抱かれるのがお好みなのでしょう。…動物のように…か弱い女のように蹂躙され、痛みの中で快楽を探される…」
月城は暁に語りかける間も激しい抽送を止めない。
いやらしい水音が二人の結合部から聞こえる。
「…本当に淫らな方だ…。昼間は聖女のように清らかなのに…夜はまるで娼婦のようだ…いやらしい…けれど…なんと美しいことか…!」
月城は言葉と逞しい腰遣いで暁を追い詰める。
「…ああ…いや…いわない…で…」
痛みが過ぎ去り、体内に忍び寄る甘く膿んだ快楽に身を任せながら、暁は啜り泣く。
淫らで歪んだ自分の身体が厭わしい。
しかし、男に詰られ攻められるほどに暗く湿った悦楽が昂まり、淫肉がその歓びに畝り男の硬く熱い牡を絡め取り、締め付けてしまう。
「…貴方は虐げられるだけで感じておしまいになるのですね…私を捕らえて離さない…」
月城は余りの快感に眉を寄せた。




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