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あなた、エロい女でごめんなさい
第12章 あなた、エロい女でごめんなさい
「....蘭、
俺のね....エゴかもしれないけど
俺は......最高のAVを作りたかったんだ

演技じゃない
真実(ほんとう)の快楽(セックス)

見る人を呑み込んでしまうような映像と........

......蘭、君の声....」

「....私の?......こ....え?」

........さっきのキスが、唇に熱く残ってる
だから、旦那の言葉を見てしまう

耳が、素直に聴く

「あぁ、......蘭は気付いていないかもしれないけど、君の声は本当に最高だよ
媚薬のように人を狂わしてしまう
耳から脳へ侵入して、本当にセックスをしているかのような痺れを与えるんだ」

旦那の言葉に、どう反応したらいいかなんて、分からない

ただ、首を振った

「蘭は、声だけじゃない

恥じらいながらも、エロステックに感じるときの表情

その厭らしい躰つき」

舐めまわすように見られて、
心臓が煩く鳴る

「......そんな、恥ずかしいこと....言わないで」

「ほら、その顔だよ
......可愛くて仕方ない」

「可愛くなんて....」

「俺はね、そんな蘭を
独り占めにしたくなかった」

「................」

「自慢の君を、形にしたかった」

「................」

「俺の夢を叶えてくれるのは、
蘭、....……君しかいなかったんだ」
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