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第14章 香港ｰすれ違う心

「？？
１つ聞いて良いか？
専門的調教は分かるが、調整役が居ないんじゃないか？？
普通取り纏める調整役が居るだろう」


「‥‥それは‥‥‥」


調整役‥‥櫻澤さん‥‥
ずっと上手く采配してた、櫻澤さんだったから出来た事、誰も櫻澤さんの変わりにはなれない‥‥仁科さんでも‥‥



「不味い事聞いたか？？」


「‥‥‥前は居ました‥‥‥
でも今は居ない、とある事件に巻き込まれて、拳銃で撃たれて‥‥死んでしまった‥‥
あの人以外で私達の調整役なんて出来ない、だから私達は世界中のクラブにお邪魔して、少しだけ調教師をする‥‥そのクラブの方針に従って‥‥」


「すまん、本当に不味い事を聞いたようだ‥
しかし地下に入って２年と言う割には、随分苦労してるんだな」


「苦労とは‥‥思っていない‥‥
調教師の他にも色々あるけれど、守ってくれますから‥‥少し過保護過ぎるくらいに守ってくれる」


櫻澤さんが居なくなっても仁科さんが、ドイツに行ってからルークにアリアンも私を守ってくれる‥
そして合流した本郷さんに宮野さんも、全員過保護なくらい私を守ってくれるのは知っているよ。



「本当は誰も私を傷付けられないんです、強力な守護者が私を守っていますから‥
誰に狙われても、私の意思で無い限り守護の力が働く‥‥
ごめんなさい、少し話過ぎました」