パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第21章 日本ｰ遺物の秘密とルークの葛藤

一気にアリアンの力が消えるのを感じる、そして私の腕の中に居るアリアンは、私にしがみ付いて気落ちしているように見えるから心配。

「アリアン？」

「……ごめんミナミ……
僕、パニックになって無作為に力を放出してしまった
ミナミの言う通り、あのままじゃ地下は崩壊してたんだ」

「分かってくれれば良いの
それにしても、こんな場所に出ちゃってアリアンは大丈夫なの？」

「……あ……」

今不味いという顔をしたよね？
勢いで出て来ちゃったアリアンだけど、本当に大丈夫？

「その……遺物の欠片があるから大丈夫は大丈夫なんだけど……」

「？？」

クルッと振り向いたアリアンが見詰める先には、本郷さんと宮野さんが居て、私とアリアンを呆然と見ているのよ。
その隙にルークが男を地下に連れて行ったけど。

「えーと……
何処から説明すれば良いのかな？」

「はぁー
ほぼ初めからでしょうね美波、アリアンという名前は出しましたが、まさかこの様な状況で現れるとは、私でも説明が難しそうです」

「そ、そうだよね」

呆然とする本郷さんと宮野さんを見ると、説明出来た時にちゃんと説明をすれば良かったって私でも思えるもの。
逆に説明が難しいよねこれ。

「で、どうなっているんだ仁科、この子供が言っていたアリアンなのか？」

「子供……だよなぁ……
確か遺跡と関係あるって言ってた筈」

ほら、話がややこしくなったじゃない！
仁科さんもこめかみに手を当てて困った顔をしているし、本当にどうするの仁科さん？