この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

「細部まで完全に思い出せれば、彼奴らの考えを纏めるのは易いだろう。……こうして美波に触れているだけでも、色々と思い出してはいるんだ」
「全部思い出したんじゃ……」
「事細かい部分は、まだ半々なんだろうな。それとも、このまま美波に触れていれば、完全に思い出すのか……試してみるか美波?」
「私が鍵なの?」
「分からん。だが、美波と、美波が持っていたブレスレットが、俺の記憶を開く引き金にはなった」
「……これ?」

あの劇場から唯一持ち出せた、私の大切なブレスレット、今は私の手の中にあるの。手を開けばほら……ピアスが沢山付いたブレスレットがある。

「……金のリングに金の正十字、これは俺が美波に渡した物。後、盟主のピアスは分かる」
「そう。残りは私としての中央階級のピアス。サザンクロスとしてのピアスは今耳に付けているから」
「美波としてか?」
「敢えて2つにしたの。サザンクロスと私は別人、それを貫く為、だってピアスは普通一人に1つ、2つは当たらない」
「まあな、それが普通だ」

手の中のピアスを見て、霧斗は自分のピアスを手に取った。元々霧斗のピアスだもの、霧斗が好きにすれば良いと私も思う。

「これに見覚えがあると思い、美波の声を聞いていたら、急に記憶が甦り始めた。何処かに俺のピアスという意識はあったんだろうな」
「霧斗に返しますピアスを……。霧斗が居るんだから、私にはもう必要ないよ」
「そうか。まぁ、これからこのピアスが要ることになるんだろう。曲がりなりにも中央上位階級のピアスだ、何かと有利に働く」

/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ