この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第30章 香港―明かされる秘密と選択

レンの怒り、何処にぶつけていいのか分からない怒り。理不尽な事がまかり通るのが裏社会だが、トップが忠臣を手に掛けるとは、あまり聞いた事が無い。しかもレンにとれば父親だ、その怒りは相当なもの。

「親父も俺も訳の分からない実験までされても耐えたのに、カイザー様……いや、ロンチャンは何も思ってはいなかったんだ。あの変な男の話ばかりを聞き、ロンチャンを子供の頃から見守っていた親父を捨てるなんて……あのバカヤロウっ!」

ブチッと強制的に縄が切られる音が聞こえ、レンは手当たり次第……違うな、俺に向かって拳を振り上げる。こういいのは、記憶より慣れ親しんだ感覚というのか? 咄嗟に防御から反撃へと転じた俺だが……。

(…………!?)

ただ軽くレンの腕を捻るつもりだった。だが俺のやった行動は、レンの骨が折れる音と共に、床にレンを押し倒して制圧していたんだ。

「ぐっ! ウードゥ!
どうして、俺の腕力はそこまで弱くないっ!」
「……いえ、この部屋の中で一番弱いのは貴方ですよワン・レン。借り物の腕力では、私達の誰にも敵わないでしょう。
それと主宰、もう少し力を抜けませんか? このままですと本当に殺してしまいます」
「……あ、あぁ……」

これが仁科が言っていた、仮眷属の身体能力と腕力。
同じく強化されているであろうレンを軽々押さえ付け、一歩間違えば殺してしまう程の力。
あまり変わらないじゃない、変わりすぎだ!

/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ