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契約的束縛・誘惑なる秘密
第6章 ミュンヘン-調教師と調教者



「金と銀というところで気付けば良かった、って今更だあー!」


「私と美波の名でも調教師登録はしていますよ宮野?
同一人物とは思わない、これを上手く利用し中央から2種類の階級ピアスを取っています、そして本郷さんと宮野の分も」


仁科さんがポケットから取り出したのは、同じ階級の2つのピアス、勿論本郷さんと宮野さん用。



「・・・このミュンヘンでは、Cross selsの階級ピアスは恐れと権力の象徴、特に本部の逆十字は恐れの対象なんです‥
ですから当たり障りの無い、中央13階級のピアスを用意しました」


「仁科‥‥‥コンラートと呼んだ方が良いのか?
お前のピアスは違うな?」


「ええ、私とサザンクロスは10階級、逆に仁科をしている私と美波の時は13階級、バレないように階級は分けていますね」


これはルークが手配した物、ルークは中央第2階級でもあるから、下の方は楽に動かせるんだって‥
そんなルークは今ロシア滞在、私達4人全員の下準備と日本の現状を探りに行っている。



「ピアスを付け替えて、この近くにあるクラブに行こう?
今日はショーの予定は無いけれど、本郷さんと宮野さんを紹介すれば、予定を組み込むようになっているから」


「ドイツでも調教師な、でも言葉はどうするんだ?」


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