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華の王妃
第2章 離宮の妃



リンダリアよ。



情欲を孕んだ声色で妃の名を呼ぶ。


珍しいこともあるものだ。


今まで名前など呼ばなかったのに。


王に興味があるのは絶世の美姫とうたわれたこの顔と肢体。


自分が他国の王妃だったことや愛し愛された夫と引き離されたことなど
とうに忘れたとばかりに日夜凌辱を繰り返してきた好色な男。


のしかかる大きな体躯とギラギラと自分を見つめる瞳は厭らしく
疎ましいばかりだ。


「まだ回復せぬのか。」


やるせなさそうに囁く王の声は心底残念がっていて。
リンダリアのまろびれた乳房に再び手を伸ばす。



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