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華の王妃
第8章 女官長


今度の懐妊は比較的悪阻も軽くリンダリアの胎の子は順調に育っていった。
食欲もそれなりにありそれを喜んだ王はリンダリアの好む物を次々に取り寄せては
飽きるほど食べさせようとする。流石のリンダリアも呆れ果て、


「幾ら美味しくともこう毎日ではウンザリしてしまいます。」


と冷たい声色で進言する。


普段絶対自分から話かけることのないリンダリアが自分に話しかけたことが
よほど嬉しいのか、貸してみろとスプーンを取り上げ自ら食べさせようとした。


王の王らしくない態度にリンダリアは慌てて結構ですと答えると急に気分が
悪くなったと言って手拭いを口元に充てる。


それを見ていた女官長はまぁ、と細い眉を顰め今にも王妃様と言いそうな
勢いだったが王は気分を害するどころか益々機嫌が良くなり嫌がるリンダリアを
抱き上げるとそのまま寝所へ籠ってしまった。



「無体な真似はせぬ。あれにくれぐれも自重せよと言われておるしな。」




柔らかな寝台にリンダリアを寝かせるとするりと衣装を脱がせてしまう。
そして自身もすぐに裸になるとリンダリアの柔らかな身体に覆い被さった。



王はリンダリアの中に子種を吐き出す行為こそ2回で済ませたものの
濃厚な愛撫はいつもと変わらない。否、あまり挿入できない分、いつもより
しつこかったかも知れない。



ぐったりとするリンダリアに王はハッとしたように気分は悪くないか
どこか痛いところはないかと問う。


用意してあった水に手拭いを浸し自ら動けないリンダリアの身体を手早く
清めていく。


恥ずかしがって嫌がるリンダリアに
「遠慮するな。動くのもしんどいし、女官を呼ぶのも嫌だろう。」

と言って寝巻を着せてくれるがリンダリアの視界に未だ衰えない王の
男根が入ると王は少しだけ罰が悪そうな顔をする。


「俺はそなたを前にするとすぐにこうなってしまう。元々性欲は強い方だが
どうにもこらえ性がなくてってしまうのは惚れた弱みだろうな。」


そそくさと自分も寝巻を羽織ると強引な動作でリンダリアを懐に入れてしまう。






















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