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サイレントエモーショナルサマー
第34章 psicologia

夜にこんなに濃いコーヒーを飲んだら眠れなくなるかもしれない。そうしたらチカはどうするだろう。多分、私を放ってぐうすか眠るな。藤くんだったらぽんぽんと私の身体を叩いて眠りにつかせてくれる。浩志だったらどうだろう。ああ、彼なら眠くなるまで本でも読んどけとおすすめのミステリー小説を渡してくれるかもしれない。

浮かぶ様々な表情に胸があたたかくなった。ふう、とカップに息を吹きかけて一口。チカと並んでソファーに座って賃貸物件のフリー雑誌を覗き込む。

ぱらぱらとページを捲りながら、ここは日当たりが悪そうだとか、間取りが悪いとかそんなことを話した。

「ね、ここは?立地も悪くないし、家賃もいい感じじゃない?」
「そこか…んーお風呂がなぁ」
「お風呂?どうせシャワーしか浴びないのに?」
「いや…そうなんだけど…藤くんがね、一緒に入りたいって言ってて。お風呂のグレードは下げたくないな」

へえ、藤くんがねぇ、と言ったチカの横顔はにやにやしているように見えなくもなかった。なんなの、と問おうとすればその私の声を遮るようにお風呂が立派そうな物件のページを私に見せてきた。
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