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メタモルフォーゼ
第1章 羞恥の作品

「どこに展示するの?」と利美は話に割って入った。
「そうでしょ、ママ、絶対無理よね」と美咲のツレは言った。「わいせつ物何とか罪になっちゃうよ」
「一般公開じゃなくて、女性だけの、それも会員しか入れないギャラリーでやるんだって」
「そんなギャラリーあるの?」
「探してるんだって」
「だったら」と利美は胸の高鳴りを押さえて言った。「ここでやったら?」
「ここで?」
美咲とツレは声を合わせた。
「いやだぁ」と美咲は言った。「なんだか、もう、やる方向に話が進んでっちゃってる。私はイヤよ、そんなの。どこでやろうと」
「でも私見てみたい、ゲージュツ家が感動するような均整のとれたあそこ」
「さっき見なかったの?」
「お布団の中じゃん。見えるわけないわ。味はしっかり覚えたけど」
女の子達の放縦な会話に、利美はもうついて行けなかった。
その放縦の輪に自分も入って行けたら……どれほど……
けれど、すべては妄想に終わるのだった。
これまでは……
「そうでしょ、ママ、絶対無理よね」と美咲のツレは言った。「わいせつ物何とか罪になっちゃうよ」
「一般公開じゃなくて、女性だけの、それも会員しか入れないギャラリーでやるんだって」
「そんなギャラリーあるの?」
「探してるんだって」
「だったら」と利美は胸の高鳴りを押さえて言った。「ここでやったら?」
「ここで?」
美咲とツレは声を合わせた。
「いやだぁ」と美咲は言った。「なんだか、もう、やる方向に話が進んでっちゃってる。私はイヤよ、そんなの。どこでやろうと」
「でも私見てみたい、ゲージュツ家が感動するような均整のとれたあそこ」
「さっき見なかったの?」
「お布団の中じゃん。見えるわけないわ。味はしっかり覚えたけど」
女の子達の放縦な会話に、利美はもうついて行けなかった。
その放縦の輪に自分も入って行けたら……どれほど……
けれど、すべては妄想に終わるのだった。
これまでは……

