この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メタモルフォーゼ
第1章 羞恥の作品
「泣いてたって仕方ないじゃない」
 美咲と一緒に来ていた女の子が冷たく言った。
「ホントに好きなら追いかけたら? あのゲージュツ家を」
 芸術家、という言い方に明らかな悪意がこもっていた。
「女の下半身こそ、神の作った最高の芸術作品って言ってたわよね」
「だから、私、モデルかと思ったの」と美咲は泣き崩れた顔で言った。
「モデルじゃないの?」
「モデルなら、私、こんなに泣いたりしない。直接見られるのはあの人だけだから」
「モデルじゃないって? だったら、何?」
「展示物そのものになれって……」
「展示物?」
「そうよ。あそこを丸出しにして、台の上に……」
「裸で、ってこと?」
「服は着ていても良いの。ただ、脚を開いて、あそこだけ丸出しで……」
「何? まさか、それがあのゲージュツ家の作品なの?」
「ニューヨークで認められたんだって」
「それはちょっと……」
「でしょ」
「でも、なんでアンタなの?」
「私のあそこは芸術的に美しいんだって」
「はぁ?」
「すごく均整がとれてて……」
 利美はもう正気で聞いてはいられなかった。
 展示物になる!
 晒し者になる!
 想像しただけで、もう立っていられないほど感じてしまうのだった。
/12ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ