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イケないキミに白い林檎を
第6章 反覆


* * *


――――三年前。高校一年生の冬。


「いいだろ……?」

「えっ、ちょっと待って。……んっ」

颯太との恋愛はキスから始まった……。


出会いはナンパだった。

学校帰りの私を待ち構えていて、連絡先を教えろと声を掛けられた。

初対面にも関わらず友達のように親しくしてきて驚いたけど、何度か見掛けるうちに仲良くなっていった。

二つ年上なのに、同級生のように接していいと許してくれたのも仲良くなるきっかけのひとつだったと思う。


毎日するメッセージと、たまにする電話。


何のテレビを見てた?

今日のご飯なんだった?


中身のない内容のやり取りだけど楽しかった。


色んなことを話しているうちに、異性の友達の中で一番仲が良い人は颯太になっていた。

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