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第4章 ひなた村一大事１

「あ、マサ爺とタカちゃんだ！」

「おお、来たか」

「こっちこっち」

空男に呼ばれて人混みに近付くと、二人を通す道が出来た。
撮影禁止の看板が、よそ者を塞き止める役目を果たしている。そしてちょうどそこには霧がかかっていた。

「あのう、この村の長老さんですか？少しお話を聞かせてください」

それはテレビでよく見る女性レポーター達だった。他にもお天気お姉さんや、愛想の良い天気予報士、資料を抱え、白衣に身を包んだ研究者らしき人物、青い目の外国人、なぜか赤や青、黄色のゆるキャラまでいる。

その色とりどりの者達に随行するスタッフを含めると、ひなた村の人口の倍は優に超えている。