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第2章 裸体を絵描く不純なゲイ
 俺の通うA絵画教室は街の繁華街の一角にある。
 3年前から通ってるんだけども、一向に描画技術が高まらないのは、センスが無いからなのだろうか?
 危険物取扱者資格保持者のため、昼間はガソリンスタンドのサービスステーションで働いている。
 最近は原油高のせいもあるのか、ガソリンの値段も10年前と比べて30%は上がっていた。

 Aはその絵画教室の室長で、どこかの美大を卒業している裕福な家系の跡取り息子だ。たまに相手を威嚇して怒鳴りつける癖があるが、実は小心者なのではないかという疑惑がある。
 先日はある生徒に対して、「あんたの筆遣いは腐っている」などと暴言を吐いていた。 それを見ていたBはムっとした表情をしていたが、淑女の彼女はそれでもAを許すことのできる大人の女性だ。
 しかし、俺はそろそろそういう訳にもいかない。



 「はーい皆さん、今日のクロッキーの出来はどうですかね~?」

 Aがヌードモデルに終了の合図した後、教室内の生徒に向かって笑顔でそう述べる。
 そして、生徒の周辺を歩いて確認してゆく。

 「○○さん、筆圧も良い感じで描けていますね~。おや、××さんはちょっと影が滲みすぎているかな?」

 そして、俺の元にやって来る。

 「うーん、亮くんのデッサンはいっつも変わらないのね」

 俺はAにこう言った。

 「真面目に描いていたら、結局こうなっちゃうんですよね」

 すると、憎たらしく微笑みながらこう言う。

 「あんた、人じゃなくても物でも、結局全部じゃがいもに見えるんでしょ?」
 「何がですか?」
 「人や物の背後にある本質を捉えなきゃダメ。そこに命が入ってゆかないから」

 俺は押し黙るしかなかった。
 背後にある本質って一体なんだ?見たまま描くのが基本じゃないのか?
 この前、読み返した絵画入門の本には、基本が大事だと載っていたぞ。

 「はい、では今日のレッスンはこれで終わりにしますね~!」

 教室内に居た生徒たちが続々と帰って行く。
 忘れ物を取りに来たBが何か優しく微笑みながら、また教室を後にしていった。
 俺は腹が痛かったので、お手洗いにその後閉じこもっていた。

◆8分後

 ドンドンドン!
 便所のドアを叩く音が聞こえる。Aだろうきっと。

 「A先生、ちょっと待って下さい」

 すると・・・・・・


 
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