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第14章 武井 沙織
美味しく朝食を頂き、昨日の余りのローストビーフも持って帰りなさい、と包んで貰って頂いて帰る。

マンションについて、ローストビーフを冷蔵庫にしまった祥悟くんが、

「あー!」

と大きな声を出す。

「どうしたの⁉︎」

「グレービーソース貰ってくるの忘れた!…沙織ちゃん、作れる?」

「グレービーソース?ってステーキとかローストビーフにかけるソースだよね…アレは…お肉を焼いた肉汁で作るんじゃなかったっけ…」

「そうなのかぁ…ローストビーフ何で食べる…?」

「え?普通にお醤油とかポン酢じゃダメなの?」

「え?ローストビーフそんな食べ方したことない!」

そうですか…

「おろしハンバーグとかみたいに、お肉とポン酢って相性いいから、おいしいよ?」

「ふーん…」

イマイチ納得してなさそうな祥悟くんに、じゃあお昼に用意したげる、と約束した。
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