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第15章 及川 菜摘
ある日の夜。義隆さんが、

「今度の土曜日、菜摘の予定は? 空いてる?」

と聞いてきた。

「別に…特に用はないけど…」

「なら、付き合ってくれる? 午後からでいいから。」

「わかったわ。どこに行くの?」

「買い物。私は午前中、散髪に行ってくるから、戻ったら一緒に出掛けよう。」

「うん。」

そんな会話を交わした数日後の土曜日。

義隆さんは予定通り散髪に行ってしまったから、私は洗濯と掃除を済ませて、お昼ご飯の支度をした。

食べようかな、と思った時、義隆さんが帰ってくる。

義隆さんは、いつも散髪した感じと全然違った。

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