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第1章 井上 未玖
「お父さん、何もそこまで言わなくても…」
お母さんが溜息を吐いた。
「勘違いするな、千春。俺は別に頭ごなしに反対してるわけじゃない。男友達の家はダメだと言ったんだ。恋人の家に行くなとは言ってないだろ。」
お父さんは険しい顔のまま、ふぅ、とひとつ息を吐いた。
「…いい、の?」
「母さんの言うとおり、未玖ももう25だ。恋人がいないとは思ってないよ。けど、友達ヅラしてハラ決めずに女のコを泊めるようなハンパな男は許さん。未玖はしっかりしてるから、そういう意味では心配はしてないけど。」
「会社の、先輩なの。4つ、年上。付き合って、2ヶ月になります…」
「ま、どんなヤツか気にはなるから、そのうち紹介はしなさい。泊まりに来いなんて言っといて、親に会うのを嫌がるなら、その程度の気持ちでその程度の男って事だ。」
お父さんは、冷蔵庫からビールの缶を出し、リビングに戻っていった。
お母さんが溜息を吐いた。
「勘違いするな、千春。俺は別に頭ごなしに反対してるわけじゃない。男友達の家はダメだと言ったんだ。恋人の家に行くなとは言ってないだろ。」
お父さんは険しい顔のまま、ふぅ、とひとつ息を吐いた。
「…いい、の?」
「母さんの言うとおり、未玖ももう25だ。恋人がいないとは思ってないよ。けど、友達ヅラしてハラ決めずに女のコを泊めるようなハンパな男は許さん。未玖はしっかりしてるから、そういう意味では心配はしてないけど。」
「会社の、先輩なの。4つ、年上。付き合って、2ヶ月になります…」
「ま、どんなヤツか気にはなるから、そのうち紹介はしなさい。泊まりに来いなんて言っといて、親に会うのを嫌がるなら、その程度の気持ちでその程度の男って事だ。」
お父さんは、冷蔵庫からビールの缶を出し、リビングに戻っていった。